| ●BS（衛星放送）とは？ |
| 地上から放送衛星に放送番組を送信し、放送衛星を中継局として直接家庭のBSチューナーへ電波を送信する方式のことです。電波はSHF帯（１２GHｚ）という高い周波数の電波を使用しています。地上波のテレビと配信方式や電波自体が異なり高品質で安定した映像・音声を楽しむことができる放送です。 |
●地上波と衛星波
通常地元放送局の番組などは地上波で家庭に送られてきています。電波塔から送信された電波は家庭の屋根などに取り付けられた魚の骨のようなアンテナ（八木式アンテナ）で受信されます。この方式の特徴として
@小エリアの電波の範囲であること
A放送局の電波塔と家庭のアンテナの間に障害物があると、受信感度が極端に落ちたり、ゴースト障害（映像がだぶる）がでることがある。
特に@の要因により、走行しながらテレビを視聴した場合、放送局の電波が途絶えたり、周波数が変わるため、そのエリアの放送局の周波数の再設定が必要になります。つまり通常のカーテレビは走行していても長時間にわたり同一チャンネルで同一番組を見ることが不可能に等しいのです。
一方、衛星波については、BSアナログにおいては、赤道の東径110度、ボルネオ上空約35,800キロ（日本からの距離にして38,000キロ）の静止衛星からの放送です。衛星から送信される電波は日本のほぼ全土に直接届き、ゴースト障害（電波がビルなどの建物で反射し、映像がだぶること）もありません。また、映像は妨害電波の影響を受けにくいFM方式（周波数変調）で送信されており、音声については、ひずみやノイズの少ないPCM方式（パルスコード変調）で送信されています。
また電波の特徴として直進する性質があり、衛星とアンテナの間に障害物があると受信できません。
この空から送信されてくる電波のため、山間部においても障害物になる木や山などがなければ快適に見ることができ、さらに日本全国チャンネルの再設定の必要がないため、走行中も電波が受信できる限りBS放送を見ることができるのです。 |
今回のレポート製品： マスプロ電工株式会社製 車載用BSアナログチューナー BSM３０A（B）
| 受信可能地域とエリア |
BS自動追尾システム基本セット |
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画像：マスプロ電工株式会社HPより引用
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●機器構成について
@チューナー本体
Aアンテナ
B電源コード
Cカード型リモコン
D固定用金具とその関連パーツ |
●取り付け
取り付けに関しては至ってシンプルです。電源はシガライターから取ることができる設定もされており、電気に詳しくないかたでも説明書を見ながら簡単に設置できるよう配慮されています。
配線は常時電源とACC連動電源、アースの構成、アンテナから出ているコードをチューナー背面に差し込むのみで使用できます。 |
●マスプロ電工株式会社製 車載用BSアナログチューナー BSM３０A（B）について
このアンテナ・チューナーセットは走行中においてもアンテナが衛星の位置を自動で追尾し、常に良い画質でBS放送が受信できるもの。
アンテナの方向については、アンテナ内部で自動的に調整を行っており、外見上は全く分からない。
このセットのみ購入すれば、あとはテレビがあればOK。 配線も簡単でシガライター電源からとる基本設定もあり、複雑な配線も一切ない。
本当にこの小さなチューナーとアンテナのセットで走行中にBSが鮮明に見ることができるのだろうか？？？
個人的に永遠の謎であった、「走行時において本当にBS放送を見ることができるのか？」「見ることができるとしても急旋回したときに自動追尾が追いつくのか？」・・・・今回このレポートでマスプロ電工株式会社製 車載用BSアナログチューナー BSM３０A（B）の使用感の全てが分かる！
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●取り付け完了！
取り付け後早速チャンネル設定を行う。ビデオ入力などもあるのでナビの映像・音声についてもBSチューナー側のリモコンで切り替えることが可能。
●何と！キャンピングカー走行時BSが鮮明に見れる！
最終的な電源接続、チャンネル設定終了後直ちに映像が鮮明に現れ、早速走行してみると・・・・・マスプロ電工恐るべし！走行時においても完璧な映像・音声。今までの既成概念を打ち破られたのでした。
この現実を確認する前までは”常に映像が途切れるのでは・・・・途切れないはずがない・・・・あれほどシビアな調整をいくら機械だからといっても不可能ではないか・・・・・”という強い潜在意識で一杯であったが、まるで家庭でBS放送を見ているかのように鮮明に問題なく見えるのである。
家庭用のBSアンテナを設置する場合、中華鍋のようなアンテナを必死で仰角を合わせアンテナレベルを最大の位置に微調整するのにも時間を要すのに対して、全くの労をせず取り付けるだけでBS放送を見ることができるのである。しかも走行中は車の傾きや方向変換などにより常に衛星の位置を確実にキャッチしなければならないというのに、それを全てオートで行い、常に鮮明な画像でBS放送を見ることができるのである。
人間の手でこれを行うとしたら100％不可能である。
●価値あり！車載自動追尾式BSチューナー
個人的には、このBSチューナーをキャンピングカーに装着することは、極めてメリットは大きいことを痛感した。今まではキャンプ場（山間部）では地上波のテレビの映像が悪い、または見ることができないため、仕方なくビデオテープをレンタルしテレビ（ビデオ）を見るといったことも多かったのだが、このチューナーさえあればメジャーリーグの野球観戦もキャンピングカーにいながらにして見ることができる。
先日はイチローの活躍の姿もばっちり見ることができた。
（車載テレビについては運転者が運転をしながら見ることは法律で禁じられています） |
| 屋根に取り付けたBSアンテナ |
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| メジャーリーグのBS放送生中継（イチローの打席の模様） |
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画像が暗いのは逆光になっているためです。実際の映像は鮮明です |
●マスプロ電工株式会社製 車載用BSアナログチューナー にWOWWOWレコーダーを追加。
接続はWOWWOWレコーダーと１００Vインバーターを準備し、チューナーのビットストリーム出力とFM検波出力、映像・音声出力をWOWWOWレコーダーに接続。
接続はいたって簡単、説明書どおりに数分で接続終了。 |
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● 最強の組み合わせ！マスプロBSチューナーとWOWWOWチューナー
週末にキャンプやスキーに出かけるときにレンタルビデオ屋さんでビデオを数本レンタルしていた。しかし、このマスプロBSチューナーとWOWWOWチューナーがあれば特にこれが見たいという映画でない限り、最新の映画を見ることができる！
移動中も地上波とは違い、エリアごとの周波数ではないため、鮮明な画像が衛星電波を受信できる限り見ることができる！まさにビデオ感覚である！ |
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| 走行中の周囲の環境と映像レポート |
● 気になる走行中にどの程度BSを見ることができるのか？
走行中におけるデータ。（市街地・山間部含む福岡〜大分間１２７キロ走行におけるデーター）
データ収集日：平成13年7月8日 天候：晴れ（雲多） データー収集時間 午前11時：００〜
| 走行時における映像を見ることができなかた時間 |
回数 |
場 所 |
| 10秒以上30秒以下映像を見ることができなかった回数 |
６回 |
大分県山間部（４）・福岡県山間部（１）大分県市街地（１） |
| 30秒以上1分以下映像を見ることができなかった回数 |
1回 |
大分県山間部 |
| １分以上映像を見ることができなかった回数 |
０回 |
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上記データーについて 時間はデジタルストップウォッチにて計測。
10秒以下のデーターは切捨てています。 |
走行中において、上記データからもわかるように地上波では考えられない１２７キロ（片道）走行においてほとんど継続してBS映像を見ることができた。また、目視で受信できないであろうと思える左右切り立った山の間を走行していても衛星の方向がその山の間に僅かでもあれば受信しているのには、驚いた。市街地においては、BSの単一指向性の電波であるため、電柱や電線によって映像が一瞬途切れるが時間にして1秒もないくらいの時間なので全く気にならない程度である。
まさにビデオ感覚で映像が受信できる素晴らしい製品である。
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| 速度の違いや方向転換時における画像の乱れは？ |
結論から言うと速度や急旋回でも全く問題なく、自動追尾し鮮明な映像が完璧な状態で受信できる。
時速50キロで交差点の方向変換、曲がりくねった山間部を時速60キロで走行、有料道路での８０キロ走行時においても障害物になる樹木などない限り常にアンテナの自動追尾機能は的確に衛星を捉えている。急旋回、高速走行時などにおいても画像が乱れることなく常に鮮明な映像を見ることができた。 |
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| 高速道路（福岡〜山口間）レポート |
2001年の8月25〜26日に行われたネットキャンパー西日本オフ会においても高速道路、山間部におけるデーターを収集しました。
福岡〜山口間の高速道路においては以下のようなデーターです。（平均時速97`）
| 高速道路における映像を見ることができなかた時間（トンネルは除く） |
回数 |
場 所 |
| 10秒以上30秒以下映像を見ることができなかった回数 |
0回 |
なし |
| 30秒以上1分以下映像を見ることができなかった回数 |
0回 |
なし |
| １分以上映像を見ることができなかった回数 |
０回 |
なし |
高速道路においては移動スピードが速いこともあり、上記データーのような結果です。多少山の陰になり画像が途絶えたり、乱れたりしましたが、ほんの数秒であり、高速道路上ではほぼ100％のBS番組を見ることができました。
この実用性は驚きです。
逆光になっているため画面が暗めですが、映像は鮮明です。
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| 山間部キャンプ場 （山口県美祢） |
美祢インターで降り、美祢の西日本オフ会開催地のキャンプ地駐車場での画像。駐車場のどの位置からでも完璧な受信状態。
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左写真は西日本オフ会にご参加のみなさんに実際にBSを走行しながら見ていただきました。 あまりの画像の鮮明さに大反響！みなさん驚かれていました。
試乗後、マスプロ電工BSチューナー＆アンテナについてアンケートを頂きました。ご協力くださったみなさんありがとうございました。
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| マスプロ電工自動追尾式BSアンテナレポートを終えて |
本製品については、以前から知っていたが、家庭用のBSアンテナの方向を合わせるのにも一苦労なのに、「自動で方向を合わせるとしても限界があるのでは？？」、「まして走行中に鮮明に見えるはずがない」、「さらに高速走行、急旋回などは絶対に無理だ」という潜在意識の中、今回試用レポートを実施しました。
様々な場所でレポートを行った結果、今までのそれらの潜在意識が全く変えられました。
移動している車において、これほど鮮明にBSを見ることができ、驚くばかり。
このレポートを終えて、お世辞抜きにマスプロ電工さんの技術力の高さ、製品の完成度の高さは本当に素晴らしことを実感しました。
マスプロ電工自動追尾式BSアンテナ＆チューナーは非常に価値ある商品だと思います。
既に製造を中止されたとのことですが、ぜひ今後もこのような素晴らしい商品を開発していただきたいと思います。
今回レポート製作にご協力くださったマスプロ電工株式会社様には、心よりお礼申し上げます。 |
◆車載用BSアナログチューナー BSM３０A（B）につきましては、製造は中止しています。現在小売店では販売を行っていますが、AタイプBタイプともに現在在庫のみの販売となっているそうです。
◆運転中においてテレビを見ることは法律で禁じられています。本レポートは助手席にての視聴によるレポートです。 |
協力：マスプロ電工株式会社
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〒470-0194（本社専用番号） 愛知県日進市浅田町上納80番地
本社営業窓口 TEL（052）802-2244
本社技術相談 TEL（052）805-3366
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info@maspro.co.jp
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マスプロ電工株式会社は、家庭用アンテナやチューナーなどの大手製造メーカーです。その他様々な商品があります。詳しくはマスプロ電工株式会社のHPをご覧ください。
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