フォードクラスA フェールポンプ交換事例

 フォードクラスAが以下のようなエンジン不調の症状が出たため、現車を持ち込んでもらい確認する。
○ アイドリング時にエンジンがボタつく。
○ トルクが低下。
○ 加速時や登坂時にエンジンがボタつき、パワーがない。
○ 最高速度が80キロ前後。
○ エンジンの始動が悪い。
 
 これらの症状を元に現車を確認する。ディスビ、IGコイル、プラグコードなどの異常はなく、点火系などのチェックを行う過程でプラグが白い状態であった。 
 このことから、燃圧が低下し失火している疑いもあるため、サウンドスコープでフェールポンプの音を確認。
 異音が混じっているような音が発生しているため、燃圧を測定すると規定値よりも低い値が出たためフェールポンプ及び燃料系に的を絞り修理した事例です。
燃料ポンプ交換事例
 約350リッター入る大きな燃料タンクには運の悪いことに燃料がほぼ満タン状態でした。手動のポンプを使い燃料を缶に移し、ほぼ空になった状態でタンクの固定ナットを外します。  ガソリンの注入口部からのゴムパイプとエアー抜きパイプを外します。   ジャッキを使い、タンクを斜めにゆっくりと降ろしていきます。
 タンク上部のフェールポンプ・センダーの固定ボルト及びカプラー、燃料ホースを外します。  ポンプ・センダーを取り出します。。  取り出した燃料ポンプ・センダー。
 アメリカから一番安い卸元を探し、オーダー。5日で到着です。  右が新品のポンプ・センダー、左はこれまで使用していたものです。  ハーネスの変更があるため、国産のカプラを購入し、接続します。
 配線を済ませたポンプをタンクに挿入します。  ポンプ・センダーをタンクにボルトで固定します。パッキンは付属の物を使用。  燃料ラインをそれぞれ接続します。モーターホームの場合は、ジェネレーター用ラインがあります。
 ジャッキで少しずつ位置を調整しながらタンクを持ち上げていきます。  ボルトナットでタンクを固定します。  ホース類を全て固定し、完了。。
フェールポンプ・センダー交換後の使用感
 これまで発生していた症状は全てなくなり、アイドリング、加速ともに本来のパワーが出ました。
 今回取り替えたポンプは、モーターホーム用高圧燃料ポンプでレスポンスも非常に向上しました。
 今回輸入した燃料ポンプは、国内で販売されているポンプの約4分の1程度で本国で購入。コスト的にも驚くほど安上がりでした。(アメリカ本国でも同じ製品であっても100くらいの差があります)

作業時間 作業難易度(5段階)
(5が難易度が高い)
作業のポイント 実用度(5段階)
(5が実用度が高い)
トータル2.5時間程度 ○ 燃料を抜くときは、手動ポンプを使用すること。電池式などの場合、火花が発生すると爆発の危険性がありあます。また、火気に充分注意すること。
○ ガソリンに係わる部分なので確実にパッキンやホースバンドを固定すること。

 トップページへ戻る

Copy right NET CAMPER
Since 1999.Nov