オーバーヒート防止!
クーリングファンのパワーアップ

 国産、外国製キャンピングカーを問わず、重量の重たいキャンピングカーではオーバーヒートが気になります。
 ラジエターの水温上昇は、エンジンだけでなくオイルの劣化、燃費の悪化などを引き起こします。また、後付けターボなどはノーマルの状態よりも水温が上昇するため、最悪の場合はヘッドガスケット破損などに至ることもあります。本コンテンツは、アメリカ製キャンピングカーの冷却効果を高めるための改良事例です。
クーリングファンのパワーアップ
 P30シャーシのクーリングファンは、フロント側が電動ファン、エンジン側がファンカップリング式ファンになっています。この電動ファンとカップリング式ファンは比較的水温が上昇してから回り出すことと、電動ファン自体がクーラーコンデンサーを冷却しているため、背面にあるラジエターを充分い充分に冷却することができません。  そこでファンを作動させるタイミングを自由に設定できる後付のサーモセンサーとサーモスイッチを取り付けます。(純正よりも低い温度でファンを作動させるため)   スイッチ部をエンジンルームに設置します。このスイッチは、ボリューム抵抗になっており、任意の温度設定ができます。
 温度センサーはラジエターロアホース付近に専用の結束バンドを使い取り付けます。(アッパーホース付近でも可)  純正のファンを取り外します。  今回は、ファンの風量と面積を改良するため、メルセデスベンツのツインファンに変更します。
 ヨーロッパ車のファンは、回転速度が早く風量もあるため冷却効果が期待できます。また、ハーネスやモーターなどの品質が良いといわれています。 
 エンジンルームに固定するためのブラケットを製作します。  ブラケットを固定し、リレーを入れ、純正回路および増設サーモスイッチの両方で作動する配線を施します。  本来は、シュラウドがあればさらに効果が期待できます。
クーリングファン改良後の使用感
★ サーモスイッチの動作温度を設定できるため、気温(季節)に応じてファンの動作環境を変更できます。
★ ツインにしたことでファン動作による水温の低下が早くなりました。

▲ ラジエター温度を必要以上に下げすぎることも車輌には良くありません。(オーバークール)
▲ 水温計がレッドゾーンによく入る車輌などには、効果が期待できますが水温計が常に一定で安定している車輌には本改良はほとんど意味がありません。 

作業時間 作業難易度(5段階)
(5が難易度が高い)
作業のポイント 実用度(5段階)
(5が実用度が高い)
トータル4時間程度 ○ ファンは確実に固定することと、ハーネスやその他補記類が干渉しないように取り付けること。
○ ファンを流用する場合、プッシュタイプとプルタイプがあります。フロント側はプッシュタイプでなければいけません。
○ ツインファンに変更した場合、起電力が大きくなるため太目のハーネスを使用すること。
○ ハーネスはコルゲートチューブなどを使い、ファンに巻き込まれないように万全の対策を施すこと。
オーバーヒートぎみの
車輌には5

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